カカオのダイエット効果とは?
世の中には、色んな食材を使ってのダイエット方法がありますよね。「チョコレートダイエット」や「ココアダイエット」なんて意外なものもあります。「そんなもの食べたら太るでしょう?」と思うかもしれませんが、これらがダイエットに良いといえるのは、スーパーフードの一つ「カカオ」が原料になっているからです。一体、カカオの何がダイエットに良いのかを、詳しく見てみましょう。
- カカオって何?
- カカオ70%以上のものを選ぼう!
- チョコレートダイエットのやり方
- ココアダイエットのやり方
カカオって何?
カカオって、チョコレートやココアの主原料として有名ですが、一体どんなものだか知ってますか?日本では栽培されていませんし、スーパーに行ってもカカオなんて売ってませんもんね。
カカオは、原産地が赤道直下の南米辺りといわれるように、通年で27℃以上の熱帯地域で湿度の高いところでしか育ちません。日本では栽培できないわけです。それで世界中を見ても、南米やアフリカの一部の国でしか栽培されていないのです。
で、カカオって写真を見てもらえば分かりますが、ちょっとヤシの実みたいな感じですね。でも、チョコやココアの原料になるのは、その中に入っている種なんです。「カカオ豆」とよばれるものですね。カカオ豆には50%ほどの脂質が含まれています。その脂質が「カカオバター」とよばれ、カカオバターを分離してパウダー状にしたものが「カカオマス」です。このカカオマスが、チョコやココアの主原料になるんですね。
そんなカカオは、お菓子の原料ってイメージですけど、昔は「神様の食べ物」といわれ「薬」として重宝されていたそうです。実際にカカオの学名は「テオブロマ属 カカオ」といい、テオブロマというのはメキシコのアステカ族の言葉で「神様の食べ物」なんだそうです。そして、カカオがスーパーフードといわれるのは、その「薬」として重宝された成分に秘密があるのです。
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カカオ70%以上のものを選ぼう!
なぜ、カカオが「薬」として重宝されたのか? それは、カカオには植物色素である「ポリフェノール」がたっぷり含まれており、これにとても強い「抗酸化力」があるからです。ポリフェノールといえば、赤ワインというイメージがありますが、カカオのポリフェノールは、赤ワインの15倍も多く含まれているので驚きです。
抗酸化力というのは、カラダの細胞を攻撃する「活性酸素」を減らす働きのことですね。ポリフェノールは活性酸素を減らし、肌のシワやシミを防ぐことができるので、アンチエイジングの面からも注目される成分です。キレイな女優さんやモデルさんも、抗酸化力の高いものを好んで食べますよね。抗酸化力はアンチエイジングのみならず、ガンなどの重病や、肥満が引きおこす生活習慣病を防ぐ働きもあるため「薬」と見なされてきたわけです。
しかし、日本にあるカカオといえば、チョコレートやココアに姿を変えていますよね。そこで、カカオをダイエットに使いたいなら、チョコやココアの原料に、カカオがたっぷり70%以上使われているものを選びましょう。
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苦いといっても、ちょっと苦いくらいだから良いでしょう?
ということで、カカオたっぷりの「チョコレート」をダイエットに役立ててみましょう。
チョコレートダイエットのやり方
チョコレートでダイエット・・なんて詭弁っぽいですよね。確かにチョコは、砂糖たっぷりで高カロリーですから、ダイエットのイメージはありません。しかし、ルールを守って食べれば、ダイエットの強い味方になってくれるのです。
そのルールとは、食べる量とタイミングです。まず、カカオ70%以上のチョコを用意しましょう。そして1日に食べる量は50gです。カカオ70%以上のチョコレートって内容量100gの商品が多いので、1日に半分食べればいいですね。
そして食べるタイミングは、ちょっと小腹が空いてきたときです。カラダが糖分を欲しがって空腹感を出しているのに、 ダイエットだからといって食べるのをガマンすると、代謝が落ちてしまいます。カラダはエネルギーを欲しがってるのにもらえないから、消費するエネルギーをケチり始めるんです。つまり、脂肪をため込みやすいカラダになってしまうんです。そんな状態で食事をすると、せっかく間食をガマンしたのに、太りやすくなってしまうのです。それで、小腹が空いたときにチョコを食べると、カラダが安心して代謝を落とすことなく空腹感も紛れるのです。
チョコ50gで280kcal ほどありますから、決して低カロリーとはいえません。しかし、空腹感を紛らせたぶん食事量を制限しやすいので、トータルでカロリーを抑えることができるでしょう。おまけに、カカオの抗酸化力がアンチエイジングに働き、美しく痩せることができるのです。
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ココアダイエットのやり方
ココアの原料もチョコと同じカカオマスですが、カカオマスにカカオバターを加えたものがチョコです。チョコはさらに砂糖やミルクなども加えるので、高カロリーになって当たり前ですね。その点、ココアにはカカオバターは入りません。ココアの方がよりヘルシーなんです。そこで、ホッと一息つきたいときにココアを飲みましょう。
実は、カカオマスには食物繊維がたっぷり含まれているんです。ココアを1杯飲むと、ニンジン1本よりも多い食物繊維がとれるので驚きです。食物繊維は腸内環境を良くしますからね。老廃物をスッキリ出すことができれば、代謝が高くて痩せやすいカラダになるでしょう。
そして、カカオに含まれる「テオブロミン」という香りの成分には、ダイエットにうれしい効果がたくさんあります。それは、脂肪を燃焼しやすくする、血行を改善する、むくみを改善する、という効果です。それに加えてテオブロミンには、脳内物質「セロトニン」の分泌を促す働きがあります。セロトニンには、ダイエットの大敵であるストレスを和らげる働きがあるので、イライラして「ドカ食いに走りそうだな・・」というときは、ココアを飲んで一息入れると良いのです。
チョコもココアも、それを飲み食いしたからといって痩せるものではありませんが、上手く使えば、ダイエットの大きな味方になってくれるのです。
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