ココアダイエットの効果とは?
ココア?
なんでココアがダイエットにええの? ココアの原料ってチョコレートと同じやろ? 太るやん。
確かにチョコレートとおなじカカオが原料だけど、ココアのカロリーが高いのは、ミルクや砂糖を混ぜるからだよ。
ダイエットに良いのは「純ココア」。純ココアは、1杯15kcal くらいだからね~。
砂糖入れんと苦いやろ? ワイ、苦いのよう飲まんわ・・
でもね、うさちゃん、ココアの苦みも慣れるとけっこうおいしいのよ。
それに、ココアにはダイエットにとても良い成分がたっぷりだからね~。
それを今から見てみましょう。
- ココアには食物繊維がたっぷり!
- ココアの香りでダイエットに成功する?
- ココアのポリフェノールはダイエットの強い味方!
- ダイエットにうれしいココアの栄養とは?
- いつココアを飲めばダイエットに効果的なのか?
これらのテーマで、ダイエットに効くココアの秘密に迫ってみましょう!
ココアには食物繊維がたっぷり!
ココアといえば、食物繊維が豊富なこことで知られていますよね。ココアを1杯飲めば、約1.7g の食物繊維がとれます。これは、ニンジン1本分の食物繊維が約1.4g ということを考えると、どれだけ豊富かわかりますよね。そして、食物繊維が豊富な食品は、ダイエットの強い味方になるのです。その理由を見てみましょう。
① おなかの中で余分な糖質にからむ性質がある
糖質が食物繊維にからむと、小腸が吸収するのをジャマするので、血糖値がゆっくりあがります。血糖値がゆっくりあがるため、「血糖値をさげる & 余分な糖質を脂肪にする」という仕事をするインスリンの量が少なくて済みます。
インスリンが少ないと脂肪ができる割合が減るので、血糖値をゆっくりあげる食物繊維が、ダイエットの強い味方になるというわけです。
トンカツ定食を食べるときに、先に食物繊維の多いキャベツを食べたあと、トンカツや味噌汁を食べて、最後にご飯を食べれば太りにくいと聞いたことがあると思いますが、それはこのような理由があるからです。
②食物繊維が腸内環境を整える
食物繊維はおなかの中で水分を吸うと、膨らむ性質があります。これにより、便の量がふえて腸を刺激するので、排便が促されるのです。
また、食物繊維は消化吸収されずに大腸まで届くと、腸内細菌の善玉菌のエサになります。これにより善玉菌の数がふえて活発になると悪玉菌が減り、健康的な腸内環境が整うのです。
そして腸内環境が整うと、お通じが良くなり代謝が活発になるため、エネルギー消費が高くて痩せやすいカラダ作りができるのです。
特にココアの食物繊維は「カカオリグニン」とよばれる特別なもので、「排便を促す」働きと「善玉菌を増やす」効果が高いため、積極的にダイエットに取り入れることをオススメします。
関連ページ→ 食物繊維で腹持ちがよく脂肪になりにくい理由
ほう・・
ココアはニンジンより食物繊維が多いんかい。カカオリグニン・・大したもんや。
食物繊維がおなかの中をキレイに掃除して、元気にしてくれてるんだねぇ~ ♪
そうね~。
じゃあ、次はココアの香りにもダイエットに良い効果がある、というお話を見てみましょう。
ココアの香りでダイエットに成功する?
ココアには、独特な苦みの香りがありますよね。
その正体は「テオブロミン」という成分です。テオブロミンは、自然界ではカカオにのみ含まれる特別なもので、 脂肪の分解をうながす、血行を良くする、むくみを改善するという効果があり、どれもダイエットに良い効果ばかりです。
そして、テオブロミンの一番の特徴は、「セロトニン」という脳内物質の分泌をうながすことです。なぜ、セロトニンがダイエットに良いのか?それは、セロトニンに「精神の安定」と「食欲を抑える効果」があるからです。気持ちがイライラしてストレスがたまると、ドカ食いの原因になりますからね。
ダイエット中に「ちょっと小腹がすいて落ち着かないな・・」というときにココアを飲むと、リラックスできて食欲もおさえることができるのです。
セロトニン関連ページ→ 睡眠がダイエットに与える影響
ほう・・
あの苦そうな匂いにそんな効果があったんかい。
ワイ、苦いの好かんけど、あの匂いはそんなに嫌いやないで~。
あの香りかいでると確かに落ち着くよね~ ♪
ココアの香りいいよね~。
次は、カカオにたっぷり含まれた「ポリフェノール」のお話を見てみましょう。
ココアのポリフェノールはダイエットの強い味方!
ココアには、「カカオポリフェノール」とよばれる色素がたっぷり含まれています。ポリフェノールには、高い抗酸化作用があり、カラダの中に増えた活性酸素の除去に役立ちます。
活性酸素は、酸素がカラダの中で化学変化を起こしてできるもので、ふだんはカラダを守る免疫の働きがあります。しかし増えすぎると、カラダの細胞を攻撃してくるのです。
カラダの細胞を攻撃されて発生する被害といえば、例えば、肌のシワやシミを引き起こすことで老化の原因になること。また、ガンなどの重病やウツなどの精神疾患の原因にもなるのです。
ダイエット面でいうと、脂肪を燃焼してエネルギーをつくる細胞のシステムが攻撃されると、脂肪代謝が悪くなり、太りやすいカラダになってしまうのです。
よって、抗酸化作用の高いポリフェノールで活性酸素を減らすことが、美容や健康、そしてダイエットに必要なのです。
ポリフェノール関連→ 白でも赤でも脂肪をとるワインはいいワイン?
ほう・・
カカオポリフェノールか・・老化や病気、おまけに肥満まで防ぐとは、万能薬みたいやのう。
あぁ~
チョコレートにもそんな働きがあるって聞いたことある~。でも、食べたら太るかぁ・・
ココアにはダイエットに良い成分がたっぷりなんだね~。
こんどは、ダイエットに効果的な、そのほかの栄養分について見てみましょう。
ダイエットにうれしいココアの栄養とは?
ココアには、上記以外にも、ダイエットにうれしい栄養素がたっぷりです。
- ビタミンB群・・糖質代謝に必要。
- カリウム・・カラダから余分な塩分を排出し、むくみを改善する。
- 鉄分・・酸素を体中に運搬するヘモグロビンの材料になり、脂肪の代謝をうながす。
- カルシウム・・脂肪の吸収をおさえる。
- マグネシウム・・脂肪燃焼と新陳代謝をうながす。
このように、ダイエットを助けてくれるうれしい栄養素が豊富に含まれているのです。
ココアってすごいね~。
これだけダイエットに効果的な栄養がたっぷりなら、1杯くらい砂糖入れて甘くしても問題なさそうだね・・。
その1杯を許すと、2杯、3杯・・ってなるんよ。
でも、ダイエットするのにココア良いねぇ。高いダイエットサプリ買うくらいなら、ココアでええやん。
うさちゃん、良いこと言うねぇ。
じゃあ、最後にココアをいつ飲めば、さらにダイエットに効果的か見てみようか。
いつココアを飲めばダイエットに効果的なのか?
ココアには、食物繊維の「カカオリグニン」、香り成分の「テオブロミン」がたっぷりですよね。
「カカオリグニン:血糖値の上昇をおさえる」と「テオブロミン:食欲をおさえる」という働きをふまえると、ココアを飲むタイミングは、食事前というのが一番良さそうですね。
食事前に飲めば、食欲をおさえる効果でドカ食いを防げますし、緩やかに血糖値があがるので、脂肪になりにくい食事になりますからね。
また、夕方や夜に小腹が減ってきたときも、ココアを飲めば空腹感をごまかせるでしょう。
しかし、ココア自体は1杯15kcal 程度の低カロリーですが、ミルクや砂糖を入れると、1杯100kcal 前後になってしまいます。1日に数回飲むのであれば、ミルクや砂糖入りにするのはさすがに心配ですよね。よって、ダイエット目的ならば、ココアはブラックで飲みましょう。
最初はあまり美味しくないかもしれませんが、慣れてくるとブラックココアもなかなか味わいがあって美味しいですよ。
関連ページ→ ダイエット中の空腹感を紛らわす方法とは?
うん、ブラックココア飲んでみますわ・・
ワイ、苦いの好かん。砂糖ちょっぴり入れるわ・・
そうね~。
ムリして飲んでもストレスになるから、慣れるまでちょっと砂糖入れてもいいかもね。
ということで、ダイエットに効果的なココアのお話でした。ココアには、他にも「冷え」を改善する働きや、「免疫」をあげる働きも確認されています。まるでココアは総合栄養剤みたいですよね。ダイエットにも、美容や病気予防にも役立つココアで、健康的なカラダ作りをしましょう。