ココナッツオイルダイエット
ココナッツオイルは大さじ一杯で、約110kcal もあります。そんな高カロリーなココナッツオイルには、ダイエット効果、美容効果、おまけに頭が良くなる効果もあり「スーパーフード」とよばれて、セレブからも支持されています。一体、どんな成分がどういう理由で、そのような効果を生んでいるのでしょう?
- ココナッツオイルが良い理由
- ココナッツオイルは頭に良い?
- ココナッツオイルでダイエット
ココナッツオイルが良い理由
ココナッツオイルって昔からありますから、名前くらい誰でも知ってますよね。でも、知ってても「ココナッツからとれるオイルで、南国の料理に使われるもの」というくらいでしょう。しかし、そんなココナッツオイルは、素晴らしい成分や機能をもつことから「スーパーフード」とよばれているんですよ。一体なぜ、ココナッツオイルはスーパーフードなのでしょう?
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸がたっぷり!
脂肪に含まれる「脂肪酸」という成分には「長鎖脂肪酸」と「中鎖脂肪酸」があります。読んで字のごとく、くっついている脂肪酸の数の違いで、長いか短いかというだけなんですけどね。
ココナッツオイルには、中鎖脂肪酸がたっぷり含まれています。中鎖脂肪酸は短いので、消化吸収が素早くできて、すぐにエネルギーとして消費されます。その結果、カラダに溜まりにくいのです。なので、ココナッツオイルのカロリーが高いといっても、そんなに気にする必要はありません。それどころか、ココナッツオイルのような植物性のオイルは不飽和脂肪酸といって、カラダのコレステロール値を下げて、血がサラサラ流れるように血管をキレイにしてくれるのです。
血行が良くなると「冷え」が改善されますし、代謝が上がるとダイエットに有利になりますよね。おまけに、動脈硬化など循環器系の病気も防ぐことができるのです。
美容に良い成分もたっぷり!
ココナッツオイルには、ビタミンE、ビタミンK、鉄分が豊富に含まれます。その中でも、ビタミンEは美容ビタミンとして有名ですよね。なぜ、ビタミンEに美容効果があるのかというと、高い「抗酸化作用」があるからです。「酸化に抗う作用」と書くように、カラダの細胞がサビてしまうのを防ぐ作用があるのです。
どうして細胞がサビるのかというと、酸素がカラダの中で化学変化をうけてできる「活性酸素 」が細胞を攻撃するからです。これは普段はカラダの免疫として活躍するものですが、増えすぎると健康な細胞を攻撃(酸化)させてしまうのです。
この活性酸素を減らす働きが、抗酸化作用です。ピカピカの鉄も、サビたら茶色くボロボロになりますよね。細胞もサビてしまうと、同じようにボロボロになるんです。その結果、肌のシミ、シワ、くすみになりますし、ガン細胞をつくるキッカケになったり、他にも色んな病気の原因になってしまうのです。ダイエット面でいうなら、細胞が攻撃されることで代謝が落ちてしまい、痩せにくいカラダになってしまうのです。
それで、ビタミンEをたっぷり含むココナッツオイルが、ダイエットののみならず、アンチエイジングや健康面からも注目されているのです。
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ココナッツオイルは頭に良い?
インドのブッダをはじめ、昔の偉いお坊さん達は、断食をして悟りを開いたといわれています。断食という修行の中で、カラダが極限状態になったときに「パッ!」と何かがひらめくんですね。「お腹が減りすぎて、頭がおかしくなっただけだろう?」と思うかもしれませんが、実はそこにはちょっとした科学的な根拠があるのです。それを理解するには「ケトン体」を知らなければなりません。
ケトン体とは?
ダイエットで、「体脂肪を燃焼する」 という表現が使われますが、これは脂肪をエネルギーにして消費するということですよね。このエネルギーの正体が「ケトン体」です。
脂肪がケトン体になる仕組みはこうです。カラダのエネルギー源は「糖質」と「脂肪」ですが、まず優先的に、糖質からエネルギーに使います。基本的に脂肪は、糖質がなくなったときに使う備蓄エネルギーなんですね。それで断食をすると、そのうちカラダから糖質がなくなるので、「しょうがない、脂肪を使うか」ということで、エネルギー源が脂肪に切り替わるのです。
その脂肪は、普段は脂肪細胞という袋の中に溜められています。それが酸素と結びついて「遊離脂肪酸」になると、その袋から出てきて血液中に入ります。遊離脂肪酸は、カラダをめぐって肝臓で分解されるのですが、そのときに出てくるのが「ケトン体」で、これがエネルギーになるわけです。
ココナッツオイルの「中鎖脂肪酸」がすぐにエネルギーになるのは、肝臓で速やかに分解されてケトン体ができるからです。
ケトン体で頭がよくなる?
実は、ケトン体は脳のエネルギーにもなります。脳のエネルギーって、ブドウ糖のイメージがありますが、糖質がなくなったら、仕方なしにケトン体をエネルギーにするんです。エネルギーがケトン体に切り替わるまで、頭が「ぼけ~っ」となるのが痛いところですが・・。
そんなケトン体には、最近の研究で「頭を良くする作用」があることが分かってきました。マウス実験で、ケトン体を誘発するエサを与えたところ、脳の認知能力が20%もアップしたということです。また、アルツハイマーの患者に、毎日ココナッツオイルを与えたところ、脳の認知機能が劇的に回復したという報告もあるのです。なぜ、脳にとって、ブドウ糖よりケトン体の方が優れたエネルギーなのかは、まだ根拠が分からないようです。しかし、断食をして悟りを開くお坊さんのように、何かを「パッ!」とひらめくとき、脳のエネルギーはケトン体なのです。
最近では、シリコンバレーで活躍する開発者の中にも「プチ断食をすると、頭がクリアになるんだ!」なんて言って、決まった時間は食事をしない人がいるようです。お坊さんの悟りとは違いますが、シリコンバレーの開発者って、人が思いつかないような発想で世の中に新しいものを出しますよね。もともと頭の良い人たちなんでしょうが、さらにケトン体で脳が活性しているのです。彼らもそういう作用があると分かっているから、プチ断食をして脳のエネルギーをケトン体にしているのです。
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ココナッツオイルでダイエット
ココナッツオイルには、①カラダに溜まりにくい、②コレステロール値を下げる、③高い抗酸化作用でキレイに痩せやすいカラダを作る、④おまけに頭も良くなる、という働きがあるとわかりましたよね。
そんなココナッツオイルを、ダイエットに役立てましょう。やり方としては、今まで使ってた食用油を全てココナッツオイルに切り替えると良いですね。例えば、パンに塗ってたバターをココナッツオイルにすると、とてもおいしく食べられますよ。
また、コーヒーや紅茶に入れると、味がまろやかになってとてもおいしいのです。シリコンバレーのエンジニアが考えた「バターコーヒーダイエット」なんてものがありますが、ココナッツオイルの方がよりヘルシーで、ダイエット効果も高そうですよね。ドレッシングに使ってもおいしいですよ。
目安としては、1日に大さじ2杯のココナッツオイルをとると、ダイエット効果が期待できるといわれています。おまけに美容にも良くて脳にも良いなんて、ココナッツオイルがスーパーフードといわれるのも頷けますよね。
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ココナッツオイルは痩せやすくなるっていうだけで、食べたけで痩せることはないんよ。少しは糖質制限とか運動もせんとね。
うさちゃん、たまにはマトモなこと言うようになったね。
ということで、ココナッツオイルのダイエット効果についてのお話でした。普段の食生活にココナッツオイルをとり入れて、美しく痩せるダイエットをしましょう。